2012-10-10

『人生の特等席』 公開3週目



公開3週目の週末興行成績は約380万ドルで、累計が2960万ドル。
今週中には3000万超えるでしょうが「グラトリ」の1億越えには遠く及ばない模様で、(推定)5~6000万ドルの製作費回収は国内分では無理でしょうな。


順位的には、3位→4位→7位とベストテン維持ではありますが、アメリカのこの時期はパッとした作品は公開されておらず、 3Dアニメの「モンスター・ホテル」 が2週目でまだ1億ドルいってないという全体的に低い数字の争いなので、もしかしたら来週もまだ10位以内をキープか?


日本では、中年~老年層をターゲットに販促すればそこそこな数字は出ると思うけど、ウチの近所のシネコンでは、「エドガー」に続いてまたも上映してくれないようで、全国の館数はかなり少ないと思われ、興行価値は低いという判断なんでしょうな。



2012-09-26

『人生の特等席』 全米公開 ボックスオフィス



21日に3212館で全米公開された『人生の特等席』の週末3日間興行成績は、1216万ドルで第3位


主演前作「グラン・トリノ」の全米拡大公開時は2940万ドル、第1位でしたが、今回はこの半分以下の数字…。

コケた監督前作「J・エドガー」拡大公開時は、1120万、第5位でしたが、この時の館数は1910館だったので、そう考えると、「エドガー」以上に低調な数字と言わざるをえないですな。


評判については、ロッテン・トマトが53/100%、IMDbが6.5/10、
イーストウッドびいきの批評家ロジャー・エバートも星3つ(満点5)。

酷評こそ少ないけど、全体的に芳しくない評が目立つみたいで、それを受けて、ロサンゼルス・タイムズウェブ版のレビューはこう締めくくっています。

“でも、ガス(作品の主人公)のような時代遅れの男は、どうせ統計なんて信頼できないよと主張するだろう。”




2012-09-25

日本公開版予告編:余談



『人生の特等席』の日本公開版予告編は、本国版とは映像もさることながら、BGMもかなり違うようで調べてみたら…、

明るいノリの本国版は、複数の曲が細かく繋がれてますが、主に、

導入部は、The Hollies の、"Long Cool Woman in a Black Dress"
中盤以降は、Phillip Phillips の、 "Home"

などが使用。


一方、日本版。

導入部のいくつかのインスト曲は不明ですが、
(もしかしたらイーストウッド作曲の過去作品スコアがあるかも)
中盤以降ずっと流れていくシブいバラードは、
J・デップ主演「妹の恋人」でも使われていた、

ジョン・ハイアットの、 "Have a Little Faith in Me"


これらはおそらく日米共に、予告編製作者の趣味で付けたんでは…と思われます。




調べてる途中、ネット上の“知恵袋”などで、Phillip Phillips の "Home"を“主題歌”としている記述が見られます。
流れているのはもちろん事実ではありますが、単純にそれを決め付けてしまうのはいかがなものか。


映画ファンなら先刻御承知でしょうが、
予告編に流れていても本編に使用されないパターンは多々アリ。

特に本国の予告編はサントラが完成しない→間に合わない時期で製作されてしまうので、とりあえずの代用曲になるとか。
日本公開は本国公開日から相当期間が開いていれば別でしょうが、やはり早い時期に製作する場合が多いので同様のパターンになるでしょうし、日本の観客の嗜好に合わせて作品の雰囲気を微妙にミスリードさせる目的で意図的にBGMを変える場合もあるでしょう。


「ミリダラ」の場合、本国版は映像がボクシング・シーンを多用、おそらくサントラも間に合わなかったせいで、「ロッキー」のような熱血感溢れる楽曲を代用していたのに対し、日本は劇中のイーストウッドのスコアをふんだんに使用し、ネタばれ反則的に後半部の映像を使っていたのが対照的でした。
今回の『人生の特等席』も、本国版がコミカルな印象に対し、日本版はしっとりした感動ドラマの雰囲気にしてますね。

1990年代においても「ドラゴン/ブルース・リー物語」のメイン・スコアが、感動作とか壮大なスケールのドラマにやたら使われていたように、総じて日本版の予告編は本国よりもウエットな仕上がりなんですが、特に近年は“泣ける”映画に人気があるので、こういう傾向がさらに強くなっているでしょう。




こうした代用曲の使用によりクレームがけっこう来たというケースでは、メグ・ライアン主演の「シティ・オブ・エンジェル」で、ポーラ・コールの "ⅠDon't Want To Wait" が劇場予告・CM全般に効果的に使用されていたのに、本編ではまったく流れなかったという件。


私も見事に騙されたクチの一人で、サントラ買って劇場へも行ったのに…(笑)。
同作はけっこうヒットしたので、バッチリハマったこの代用曲の選曲が成功した例と言えるでしょう。

つい最近でも「ソウル・サーファー」の予告でケイティ・ペリーの "FIREWORK" が使われていたのに本編では…というパターンがあり、この手法は健在なのですね。

代用曲も本国のそれをそのまま流用するパターンもあれば、日本独自にその作品の雰囲気に合う既成曲を選曲したり、日本のアーティストのイメージ・ソングを流したりとか。
後者は昔から東宝東和さんがよくやってたパターンでしたが、今だとエンディング曲の差し替え等でクレームがつく場合多いですよね。
まあ予告編作りも昔からあまり変わってないですなあ~。



現在はネットの普及により、TVの番組・CMやこうした映画の劇場予告編での使用曲が不明でも検索すればすぐ判明するわけで便利ですな。
1970年代だと、このような予告編での代用曲に加え、“本命盤”と銘打った詐欺まがいのニセ・サントラが横行してましたから、映画ファンはその度に騙され、散財してたものです。




ちなみに、今回の『人生の特等席』、イーストウッド監督作ではないせいか、
音楽については、いつものように本人や息子が担当しておらず、
マルコ・ベルトラミという、ホラーやSF作品を多く手掛けてきた方が担当しております。

サントラも発売されておりますが(日本では今月16日発売予定)、全編スコア集の中でただ1曲だけ既成曲が収録されており、それがたぶんメイン・テーマという位置づけなんじゃないでしょうか。


その曲が、
The Neighbors with Greg Camp の、 "On My Way"



2012-09-23

『人生の特等席』 日本公開版予告編



イーストウッドからのメッセージ付きです。


日本版チラシ。


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2012-09-22

『人生の特等席』本国プレミア



9月19日、ロサンゼルス・ウエストウッドのリージェンシー・ヴィレッジ・シアターで行われたプレミアから。


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